Monday, August 20, 2007

ナイト ミュージアム

暫く映画については書かなかった。書かなかっただけで、忙しいながらも相変わらずのペースで映像関係には触れていたが、これも少々思う所ありと言うやつで・・・まあ、それは良いとして久々に見ていて楽しいと思える映画に当たった。これは楽しいのと懐かしいの混じった感情だけれど、やっぱり夢のある映像が僕は好きなようだ。

アメリカ、特にNYCの美術、博物館に詳しい人ならば知っているだろうけれどAmerican Museum of Natural Historyは驚きと時間の流れを体感し、想像させてくれる素晴らしい場所だ。

アシスタントになりたての頃、UPPER WESTの週払いの安宿に暫く住んでいた時期がある。その安宿から歩いて10分位にそれは在り、当時僕はそこで割りと時間を過ごしたのだ。同時に師匠のワックス・シリーズの撮影に立ち会った場所でもある。残念な事にその一枚は世には出ていないけれど、貴重な体験だったのは間違いない。

今回の映画でも、入り口のシーンや何箇所か映像に使われていたと思うし、あの雰囲気を久しぶりに思い出していた。実際の所、意外と来客は多く割りといつも混んでいたものだ。

写真は時間を定着する・・・言い尽くされたくだりだが、あのスペースには歴史を立体化して再現しているだけに写真に似つつも又違った別の迫力がある。それを更に写真に還元して二重の罠を張った師匠には脱帽・・・と話はそれたが、そこは空想と現実の境界線のようで、定着された時間は枷を解き僕の脳みその中で縦横無尽に動き回っていた。

これは正にそれを映像化したような作品で何とも楽しい。子供の頃に博物館に足しげく通った人ならば、一度や二度は想像していた事だと思う。最後のシーンに流れるSEPTEMBERは英語学校に居た頃のパーティーソングで、このラストシーンもあの頃の乱痴気騒ぎとかぶり何とも僕の記憶をくすぐる一本だった。

ラストカットも悪くない。