Saturday, February 24, 2007

三崎口の別荘


SPAIN 1999
Gelatin Silver

知人が家を新築したので、新築祝いに行く。この間手に入れた焼き芋焼酎37度と宇都宮の餃子に三崎のマグロを持参する予定。

人生をエンジョイされている方で、僕は相乗りで楽しませてもらっています。 別荘化計画進行中・・・。

ドカンと飲みますかね。そうそう、竣工写真頼まれてた。

Friday, February 23, 2007

久々に見たいい写真

ミクシイのコミュで見つけたDAVID FOKOSの写真が気になっていたので見に行った。ギャラリーの場所は広尾。

作家の事は知らなかったが、予想通り好きなタイプの写真だった。作家に失礼だけれど、ざっくりとした分け方をすると杉本博司、マイケル・ケンナ、エルガー・エッサーなんかのエッセンスを上手く混ぜ合わせた感じ。僕としては杉本さんの影響がかなり強く出ている作品が数点あるようにも思われた。使っているカメラも8×10だし(これは冗談)。

僕が常々NYCで思っていたのは、余りにもアイデアに走り奇をてらったものが氾濫し過ぎているなと言うこと。確かに、新しい物の見方、感じ方を芸術家が求め創るのは至極当然の事だけれども、単純に美しいとかイイ!とか部屋に飾って見ていたい!と思えるモノでも良いと思う。というより最終的にはそこではないかと思っている。

勿論この作家の作品の中にあるコンセプトは感じるが、純粋に写真の美しさを求めている所をより強く感じた。こう云う写真がヨーロッパで評価されるのは分かる。

僕は撮るからには人に見てもらいたいし、ポジティブな感動をオーディエンスに感じてもらいたい。体が震え涙が溢れ出すぐらいの感動を呼び起こす写真。ダイレクトに心に入って来るイメージ。過去に幾つかの芸術作品を通して味わった感動だ。

あまり突っ込んだ事をここで書き切れるものでもないのでこの位にさせてもらいますが、要は今日見た作品が僕の写真家魂に触れたのは間違いない。日本に帰ってからはポートフォーリオリビューもしてないし、新作も創っていない・・・。ダラダラ状態が続いていたわけで、今日はとても刺激になりました。それにあのスペースはとても気に入ったので、展覧会が出来れば良いなと思う。

目的が違うので、このブログの写真は僕がアメリカで出しているもは含んではいないけれど、機会があればお見せしたいですね。

Thursday, February 22, 2007

清水登之 (Toshi Shimizu)


FIGHTING ARTIST
JAPAN 2004
Gelatin Silver

日経で見つけて気になっていた展覧会に行って来た。しかし宇都宮は遠い、家を7:00過ぎに出て栃木県立美術館に着いたのは11時頃で早速見て回る。

非常に気になる強烈なインパクトのある作品が数点。全体を通して彼のサブジェクトに対する距離感が、僕のソレとよく似ていると感じた。描いている世界に愛情を持ち関心があるにも拘らず、そこから距離を置きガラス越し、あるいは俯瞰で全体をぐるっと静かに見ている様な感じ。孤独な距離感。

彼は色々な国に行っており、アメリカ、フランス、中国、東南アジア・・・など多数。戦争にも参加していてサブジェクトは多岐にわたっているが、全体的に人類に対する愛情を感じる。その中でも僕が特に気になって、暫く見入っていたのは彼が日本に帰って来た直後に描いた「地に憩う」と「江南戦場俯瞰」。

地に憩うは、僕が日本に帰って来た時と同様に、己の国に対する外国人的な新鮮な印象と、やっぱり日本は良いな~としみじみとした感情が他の絵とは違った出方をしていて非常に興味を覚えた。この作品については、僕の中で未消化な部分がある。

江南戦場俯瞰は、一瞬絵の平坦さに驚き、何だ?と思うが目を凝らしてみるとそこから戦争の爆撃音や硝煙の匂い、町全体の混乱と恐怖がリアルに伝わってきて、自分が体感しているような錯覚に陥るくらい凄い。ゲルニカの様にグロテスクなものは一切描かれて無いのに、感覚的に恐怖が伝わる。

当たり前ながら、日本にも凄い絵描きが居るなあと改めて思った。片道4時間かけた甲斐はありました。

もう一つ、二階に牛ちゃんのモーターサイクル・ママがあった。1973年の製作で馬鹿でかく、エネルギーが溢れ、まだそんなに色を施していない物だけれど存在感十二分。知り合いの作品に思わぬ所で出会って笑みがこぼれた。

美術館の庭に出てボーっとした後、みんみんで焼きとすい餃子を一人前ずつ食べて帰ってきた。中々美味しく、ご飯とザーサイ付きで540円。

Tuesday, February 20, 2007

今日はダラダラ


CHINA 2004
C-PRINT

昨晩、届いたばかりの焼き芋焼酎の原酒37度を飲む。あまりにも美味しくてちょっと一杯のつもりがついつい・・・。

お陰で今日はダラダラの一日。さて明日の打ち合わせの準備に取り掛かろうかな。

Monday, February 19, 2007

特異日

2月17日、日経新聞朝刊の春秋より抜粋

以前の気象年鑑には、特定の天候が現れやすい「特異日」の表が載っていた・・・、とある。2月17日は王子稲荷の参拝についてブログに書いたが、この日がちょうどその特異日にあたっていた。それによると17日の天気の傾向は雪。

その日のブログに載せた写真もちょうど一年前頃に撮影した雪景色だ。僕は王子に向かう根岸線の中で天候について考えていた。駅を降りると外はすこぶる寒く、何となく雪を予感させる外気温と空模様だ。

残念ながら、日が落ちて降って来たのは雨。あ~っと思う。春秋によると特異日には科学的根拠は無いらしい。が、僕達の中に特異月感覚はあると思う。例えば、受験月の二月は雪。そんなアバウトな感覚だけれども、季節感としてのイメージは皆持ち合わせているだろう。

今さら温暖化がどうのこうの言うつもりも無いが、季節を通して実感する。何か違う・・・と。確かに温暖化によって地球上の生命体には影響があるだろうけれど、地球そのものに至っては刹那の変化に過ぎないだろう。

地球がどうこうではなくて、人類が死滅・・・だ。地球は恐らく、擬人化してもしょうがないが、ちと暑いなぁ~あれれ?うようよしていた奴らが居なくなったな~位の感覚では無かろうか。日本の四季が無くなるのは寂しい、しかしこの人類の向かう方向に身を任せて行くのも一つの選択肢だと思う。

仮に三輪・江原氏の言う輪廻転生があって、将来自分達が生まれ変わって来るのなら、その時に亜熱帯の日本を味わうのも自分なのだろう。そうして若き自分達は昔の己に文句の一つも言うのだろう、もっと将来を考えてくれれば良かったのに・・・。

Sunday, February 18, 2007

アンジェラ

(ANGEL-A) ★★★☆☆

アンドレ・ヘサ 28歳 無職・・・小男で不細工、自信なんて小指の先ほども無く、彼女いない歴28年のナイナイ尽くし。有り余る借金だけを抱え行き場も無く、嘘と言い訳で塗り固めた人生に幕を下ろそうとしていた。あの時天使が舞い降りてくるまでは・・・。

こんな独白がピッタリなダメ男、アンドレを演じるのは僕の好きなコメディアン&役者のジャメル・ドゥブース。笑いを誘うしぐさの中に、人の傷のような哀しさがちらつく役者。初めて見たのは、確かZonZonだったと思う。相方のリー・ラスムッセンも魅力的。なんと言っても目玉は監督のリュック・ベッソン。六年ぶりの映画と言うことで話題を集めていたが、これは僕の好きな映像の一つに入るかな。

B&W PHOTOは大好きなのに昔から白黒映画にはあまり興味が湧かず、最後まで見ていられるものが少ない。しかしこの映画の映像は美しく最後まで飽きずにFIN。パリって白黒が似合う。映像同様にストーリーも魅力的で、こんな夢と希望のある内容は好きかな。

監督って上手いなーと唸るのは、決して派手に新技術を前面には出さない。作品の感性を殺さないように、押さえたところに上手く落とし込むから映像が冴え物語もぐっと生きてくる。こ%u30