Friday, February 23, 2007

久々に見たいい写真

ミクシイのコミュで見つけたDAVID FOKOSの写真が気になっていたので見に行った。ギャラリーの場所は広尾。

作家の事は知らなかったが、予想通り好きなタイプの写真だった。作家に失礼だけれど、ざっくりとした分け方をすると杉本博司、マイケル・ケンナ、エルガー・エッサーなんかのエッセンスを上手く混ぜ合わせた感じ。僕としては杉本さんの影響がかなり強く出ている作品が数点あるようにも思われた。使っているカメラも8×10だし(これは冗談)。

僕が常々NYCで思っていたのは、余りにもアイデアに走り奇をてらったものが氾濫し過ぎているなと言うこと。確かに、新しい物の見方、感じ方を芸術家が求め創るのは至極当然の事だけれども、単純に美しいとかイイ!とか部屋に飾って見ていたい!と思えるモノでも良いと思う。というより最終的にはそこではないかと思っている。

勿論この作家の作品の中にあるコンセプトは感じるが、純粋に写真の美しさを求めている所をより強く感じた。こう云う写真がヨーロッパで評価されるのは分かる。

僕は撮るからには人に見てもらいたいし、ポジティブな感動をオーディエンスに感じてもらいたい。体が震え涙が溢れ出すぐらいの感動を呼び起こす写真。ダイレクトに心に入って来るイメージ。過去に幾つかの芸術作品を通して味わった感動だ。

あまり突っ込んだ事をここで書き切れるものでもないのでこの位にさせてもらいますが、要は今日見た作品が僕の写真家魂に触れたのは間違いない。日本に帰ってからはポートフォーリオリビューもしてないし、新作も創っていない・・・。ダラダラ状態が続いていたわけで、今日はとても刺激になりました。それにあのスペースはとても気に入ったので、展覧会が出来れば良いなと思う。

目的が違うので、このブログの写真は僕がアメリカで出しているもは含んではいないけれど、機会があればお見せしたいですね。

1 comment:

Unknown said...

DAVID FOKOSの写真、とてもすてき!1年以上も経ったけど、調べてみたら、今同じギャラリーでDAVID FOKOS展が開催されているようです。明日見に行ってから報告します。