Saturday, October 11, 2008

再会の街で

原題 Reign Over Me

僕のように

直接的にNYCのテロにあわなくても
間接的に影響を受けている人達は多いだろう

勿論、あの件の影響はその大小を別にすれば
世界の全ての人々に及んでいるだろう・・・

僕の場合、テロが無ければNYCに戻っていた
間違いなく・・・

所謂、たら、れば、の世界だけれど
この仮定には確信が有るのだ


僕の中の一つの根拠としては
すぐにでものアメリカ帰国を想定し
生活を始められるモノを残して来た

未だに、NYCにそれらが置きっぱなし
毎年、泣ける位の金額を払い続けている

かれこれ7年・・・

この映画は事件後数年経っての事
そして残り続ける人々の心の傷痕

僕の荷物が残り続けているように
僕の気持も何所か未消化のまま
そのままNYCに残されている・・・

それだけに、複雑な気持ちで見てしまう・・・
ある意味冷静には見ていないのだと思う

事実、その出来事で僕の数年は大きく変わった

2001年の9月11日の夜、日本

バイト帰りに東海道線で遭遇した女性集団
その会話にどれだけ心を搔き乱された事か・・・
彼女達には何の意味もない情報のキャッチボール

ねぇねぇ、知ってる?さっきさ~ほら、何だっけ?
ニューヨークの二つ並んでるビル!!

そう、それそれ、世界貿易ビル!
そこにサー、飛行機が突っ込んだんだよね~
何だか映画のシーンみたいで実感無いんだけど~
って言うか~あれってマジなのかな~??

エ~っ、マジ~、アタシ、一回も行って無いんですけど~
困るんですけど~~、それって、マジ~??

その子たちの阿呆さ加減に呆れる前に
僕は自分の耳を疑った、え?、まさか・・・

今のように、携帯ニュースの配信等も無し
他に確かめようも無く
その子達は既に他の話題に移っていた

帰宅しテレビをつける
願いも空しく、ツウィンタワーは崩壊

僕のNYC行きが遠退いたのを感じた


この映画は一人の物語として
残された人々の気持ちを伝える作品


自分の気持とダブったのだろうか
僕はとても過剰に反応してしまい
僕自身、驚いた
・・・

結論は映画には無いけれど
未来を予感させる先がある

やっぱり、友人って大切だよね・・・
と言うより、愛を持って接してくれる人かな

そして、人の心の悲しみの深さは計り知れない
そこに触れるべきか、否か・・・・・

物語の整合性云々では無く
そこに自分が入って感じられるかどうか
そうう思います、この物語はね・・・

映画好きとして言わせてもらえれば
主役の彼はミス・キャストのような気が・・・

他は大体巧く運んでいたと思う

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