Monday, December 18, 2006

意外な所で


SPAIN 1999
Gelatin Silver

長年探し続けていた物を遂に発見。1999年の冬、僕はスペインからポルトガルへ海岸沿いにバスと電車を使い、写真を撮りながら旅をしていた。英語の通じない国だったが、穏やかで優しい人々から様々な親切を受ける。暖かい思い出の詰まった旅だった。

その時に出会ったのが、向こうでは一般的なハモン・セラーノとシェリー 。ハモン・セラーノは、豚の腿から下を丸ごと塩漬けにし、温度が一定の洞窟で寝かせた生ハム。現地のバル(バー、カフェ、レストラン、何でもあって地元の人が気楽に集まる)に行くと何本も天井から吊るしてある。それを木製の台に乗せて、オーダーごとにナイフでスライスして出してくれるのだ。一切れほおばる、肉がまったりと舌に絡みつき肉の塩味と香りがふわっと口に広がる、そして鮮烈なシェリー、まさに至福の時。

どちらも元々好物だが、産地国で食すのは初めて。ハモン・イベリコはあちらでも別格で高かった。どんぐり育ちの黒豚だから霜の入り方が違う。とは言え、ここ日本と比べれば格安。

朝一はカフェ・コン・レチェ(単純にコーヒーミルク)

僕はここ、スペインほどコーヒーが美味いと思った場所は今の所無い。しかも、どこのカフェで飲んでも美味いのだ。

朝二はブランデーとシェリーとハモン・セラーノにパン                          


場所によっては4種4ランク位の違う種類を出していて、当然味わい倒す。
隣には、新聞広げて酒を楽しんでいる老紳士がよく居たので嬉しかった。

昼もシェリーにハモンのサンド                                           


最初の頃シエスタには参った

夜はシェリーにハモンをバルの様々な料理と一緒に

ハモン・セラーノ・・・ 手軽にここ日本でも食べられたらなーと思っていた。

最近ちょっとした集まりがあったのでプロシュートとカマンベールでも持って行こうと思い、何の気なく近所のI.Y.に立寄った。

あったのです、とっても現地の味に近いハモン・セラーノ様が・・・しかも安い、100gで700円位だったと思う。美味しかったので、帰りに棚にあったパックを全部買ってきた。

これからは好きな時に楽しめる。通販とかで探せば質の高い物もあるけれど、当座はこれでいい。何てったって、近所のI.Y.で買えるのだから。

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