Thursday, May 17, 2007

ファイナル・アンサー


JAPAN 2007
Gelatin Silver

最も結婚に縁遠い僕の同類と思っていた連れの結婚式が二週間後に迫った。彼はモノを創る人としての孤独な側面がかなり色濃く滲み出ていて、当然の事ながら学生の時分など触ると切れそうな位に尖がっていた。NYCに居た頃は、日本人の友の中でも一番多くの時間を過ごし、激論を交わした男。

この歳になれば大方の連れは結婚して子供が居たりする。何となく彼らの関わり方を見ていると思う所は多々ある。しかし僕自身は結婚自体に興味がわかない。

こんな僕でもこの友人が結婚するとなると多少考えてしまう。不可侵の孤高領域に対してどのように接してもらっているのだろう。

この質問に彼は、彼女がその辺を理解していて立ち入っては来ないと言っていた。彼女とは面識があるので、この答えは何となく見当がついていた。しかし素晴らしい、そんな子に出会ったら僕も考えが変わるかもしれない。

こんな御託は恋にでも落ちれば吹き飛ぶのだろうけれど、まあその可能性は限りなく低い。

今回も僕は写真屋さんとして大立ち回りの役所が待っている。仲の良い友人程落ち着いて飯が食えない損な役回りだけれど、二人の記念になる一枚が残せれば良いと思っている。

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