Saturday, March 24, 2007

田舎


JAPAN 2006
Gelatin Silver

お彼岸と久々の三連休だった事もあり98歳の祖母に会って、そのついでに墓参りをしてきた。祖母のいる場所から田舎の墓地までは、小一時間のドライブ。 そこの周辺にはまだ多くの顔も知らない親類が住んでいる。

一族代々の墓の近くに大叔父の墓がある。子供の頃から大好きだった人で祖母の弟だ。僕が渡米中に彼が亡くなって既に10年、墓参りには行けずじまいで、その事が心にずっと引っかかっていた。

今は大叔母が1人で住んでいる家を尋ね、お線香をあげる。不思議なのだけれど、大叔父の遺影を見たとき彼が僕に微笑みかけた様に見え、胸が一杯になってしまった。

もちろん自分の中に眠っていた感情が噴出したのもあるだろうが、それだけでもないような気がする。何と言ったら良いのだろう、そこで大叔父の存在を感じた気がしたのだ。それに、今回の突然の訪問が全て上手くいったのも、偶然とは思えない出来事が幾つか重なっている。正に来るべくして来た感は否めない。

僕は回りに霊感の強い人間が割りと多く居た事と、自分自身の経験を通して霊や神について感じたり、考えたりする機会が多かった。霊や神の存在の是非は別として、人間死ねば無・・・という事ではなく、亡くなってしまった大切な人に、その死後にも存在を感じる事が出来るとしたらそれは素敵なことだと思う。

僕はとても穏やかな気持ちで帰路についた。

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