Tuesday, January 30, 2007

狂言


SPAIN 1999
Gelatin Silver

一昨日の日曜日、狂言の撮影があった。今でもお笑いは人気があるが、 これこそ700年続いた日本のお笑いの元祖だと思う。演目は柿山伏、文荷(ふみにない)、入間川の三つ。

所作、言い回し、どれをとっても面白く思わず笑ってしまう。今回はお忍びで皇族の方が来られた。舞台撮影は途中で切り上げ、謁見撮影の準備で待機。お陰で久々に、ゆっくりと控え室のモニターで見ることが出来たので、十分に笑わしてもらった。

何て言うのだろう、ほのぼのとしていて思わず笑ってしまう。遥か古の日本人って大らかだったんだろうなぁとつくづく感じる。そしてそれを観ていて楽しくなる自分は、やっぱり日本人。

写真のおじさんは少し鳥打帽を目深にかぶり直して、僕の目の前でポーズをとるかのように、くっと背を伸ばした。

ヨーロッパの人達はカメラを向けても殆どいやな顔をせず、快く撮らせてくれる。そんなヨーロッパの旅はとても楽しかった。

2 comments:

Anonymous said...

最近、第三の男とかカサブランカとかモノクロの映画を見る機会がありまして、改めてモノクロ、いいな〜と思っています。私もこういう写真、撮りたいものです。

Ken  said...

カサブランカは良いですよね。

写真はモノクロの方が好きなのに、面白いものでモノクロ映画は、途中で飽きる事の方が多いです。

恐らく求めている所が違うのだと思います。